ギャラリーについて

冨樫次郎、カレン、とジュリアン  南カリフォルニア、デイナ・ポイント港にて, 2007

冨樫次郎、カレン、とジュリアン  南カリフォルニア、デイナ・ポイント港にて, 2007

天歩ギャラリーは 2021 年1 月設立。2017 年息子珠理杏(ジュリアン)の死から4 年の歳月を経てこのギャラリー設立にたどり着くことができました。ジュリアンが生前抱いていた人生そして世界に対する考えを引きつぎ、広めていくことにこのギャラリーの目的があります。それは新しい世代が文化教養により意識を向け、さらに彼らの想像力を育み指導していくことです。
- 冨樫次郎とカレン


わたしたちについて

ニューオーリンズにて、2013

ニューオーリンズにて、2013

学芸員

学芸員


ロゴの起源

Logo+Final.jpg

8ヶ月間の模索の末、今あるロゴのデザイン、そしてギャラリー名にたどり着きました。ジュリアンが彼の人生の中で経験した楽しかったことと辛かったこと全て忘れてはいけない。彼の人生の足跡を私たちの心の中に残しておきたい。その思いは、私たちにとってとても大事な事でした。まず、最初に浮かんだのは私たちの心の中に残るジュリアンの足跡、それがジュリアンが生まれて3カ月の時に作られた足型につながり、それがロゴのデザインの中心となりました。その足型は、ロゴの中で足跡へと変わり、歩いているという行動を示すものとなりました。それはジュリアンが「歩いている」というイメージになり、ロゴ、そしてギャラリー名へとつながっていきました。

「天」は「天国」の「天」、そしてギャラリーの隣にある天神山の「天」でもあります。「歩」は、「ジュリアンが天まで歩いて行く」そしてギャラリーが場所的に「隣にある天神山まで歩いて行ける所にある」という二つの意味を重ねて、「天歩」という名前になりました。ジュリアンの足型を取り入れることは早い時期に決まっていましたが、全体的なデザインが最終のものになるまで、多くの案が検討されました。そして最終的に決まったのが緑の大地と青い空のバックグラウンドの中で、ジュリアンが大地から天に向かって歩いて行く、というものでした。そしてさらには三つのハート型の葉とツタを加えました。この葉とツタはジュリアンが幼稚園の時に描いたひまわりの絵の一部からとったものです。その三つの葉について、今でもその絵を幼稚園から持って帰ってきた時のジュリアンからの説明を覚えています。「その葉っぱは、ぼくとお母さんとお父さんだよ」と。最後にロゴの仕上げとして、その三つの葉とジュリアンの足跡をツタで絡める事にしました。そうする事によって、親子三人永遠に一緒であることを表現しようと考えたのです。

ツタのアイデアを提案して下さったアーティスト、アンディ・チェンに感謝します。ジュリアンの魂は、これからも永遠に私たちの人生と絡み合っていくでしょう。